そろそろ、過ぎた日の恋についても『何か思い出して』みようかなという。三十代、自省の日々とこれからの事。
何かを見ると何かを思い出す
LONDON DAYS .8
2007-05-30-Wed  CATEGORY: 過ぎた日の恋
6〜7日経ったある日に、こんな事がありました。
これは別にどうってコトのないエピソードなんですが、
現在になって考えると、その後
二人の心が少し揺れることになるキッカケは
この時の出来事だったのかもしれません。

その日は、早朝から"Angel"という名の駅まで電車に乗って、
その近くで行われているガレージ・セールへと出掛けていました。
イギリス国内でも有名な蚤の市で、通りには溢れるほど店が出ています。
彼女はアンティークのペンダント・ヘッドを探したいと言い、
散歩も兼ねて市場を歩いていました。

その頃の僕の英語は、彼女が留学した後に、
彼女には内緒で、独学で学んでいた程度の拙いもので、
すでに日常生活での会話に苦労しない彼女に聞きながら
店主と交渉したり世間話しをしていたんです。

ある店の老婦人が彼女に
 「あんた達はどこに住んでるの?
  さっきから見てたけど二人ともいい笑顔してるわ」
そう言うと、店先に有ったブリキのバッジを僕に渡してくれました。

安っぽくて、表面の塗装が少し剥がれていて
所々ヘコんでいる小さいバッジだったんですが、
表面に書かれている "AND I LOVE HER" という文字を彼女に見せると、
「図星でしょ?」と僕の耳元で囁いて、
そのお婆さんに、彼女が笑いながら言いました。

「I know, Maybe I think so too」





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LONDON DAYS .7
2007-05-29-Tue  CATEGORY: 過ぎた日の恋
お互いに、もう何の違和感もありませんでした。
街路樹の葉も落ちてしまって、グレイ色をした高い空の下で
僕と彼女は、何年も一緒に居た二人のように歩いていました。
少し冷たい晩秋の風も心地良く感じながら
ロンドンという街と、二人で過ごす時間を愉しんでいましたよ。

確かに僕は、まだ彼女に気持ちを残してはいたんだけど、
何故、お互いの気持ちが再びシンクロしたような感覚になって
別れた二人が、あんな時間を過ごせたのかは解らないんです。
多分僕は、ロンドンに来ているという事で心が躍らされていたからで。
彼女は、1年近くを独りで過ごしていたから、寂しさを感じていたのでしょうね。
それでも僕は十分でした。
栗色のショートにした髪も、細くしなやかな腰も、やわらかい声も。
その瞬間に、傍に居ることがただ嬉しかったのだと思います。

ポーランドやトルコからロンドンに来ている、彼女の友人達も一緒に、
テムズ川畔にある劇場に行った夜。
幕間の休憩時間、煙草を吸いにテラスへ出た時の事。
対岸にある建物の屋根辺りに、流れ星をモチーフにした大きなネオンが
灯っているのを見つけて、安っぽくも、どこかヨーロッパらしくて
二人でゲラゲラ笑ったのを覚えています。





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たまには反省の夜を
2007-05-26-Sat  CATEGORY: 現在・これから
「情熱大陸」って番組観てます?
なんか青臭くて、嫌いな方もいらっしゃるかな?
実は、いつかは出演させて戴きたいと思っています。
いや、そういうノリで。ってコトなんですがw

でもオープニング曲(ハカセタローの)を聴くと、体温が少し上がるのは事実。
何年か前に、知人が取り上げられて出演しているんですが、
聞くとスタッフの方々も相当アツイ方達のようで。
彼曰く、そのスタッフこそ取り上げたらオモシロイのでは?と感じたとのこと。

だけどね、ただアツイだけじゃ楽しくないでしょ?
アツくもなり、チャランポランにもなり、
その絶妙なバランスが"粋"なんですよね。
「身体は熱く、心は冷静に」
アツくなりすぎると、ちょっとそのバランスからは外れるんですよ。
それは僕の本望じゃないんです。
"粋"じゃ、なくなるからね。

今日、日中ずっと雨が降っていたんですけど、
少し酔ってるからなのか、現在、蒸し暑くてカナイマセン。
ここは冷えたスパークリングを、と飲んでみましたが、
身体が熱くなって、余計に蒸し暑くなってます。
エアコンの冷房って、一年の"いつ"スイッチオンするのが正しいの?
確か3週間ほど前までは、夜中寒くて暖房入れてたんですけど。

地球には厳しいかもしれませんけど、
今夜僕には、ココロがアツくなり過ぎた夜だったので、
冷やしてもいい?





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LONDON DAYS .6
2007-05-24-Thu  CATEGORY: 過ぎた日の恋
ロンドンの彼女のアパートメント。
小さいキッチンで一緒に過ごした、あの時間は
現在になって考えると、夢だったんじゃないかと思うことがあります。
あの時ほど、愛しく、抱きしめたい、一緒に居たいと感じた事は、
彼女に対してもそれまで有りませんでした。

その時から3年前に、彼女と離れてからも
僕はずっと、その彼女に未練を残していて。
でもそれは知られたくないから、自分を偽るように虚勢だけで
苦い恋をしていました。
そんな自分が恥ずかしくて、偽っている自分が情けなくて。
街に出て人に会っても、一晩中騒いでも、心は埋められなくて
仕事と、新しく自分が求めることの全てに注力して気を紛らわせていました。
そんな3年間、僕は彼女からの電話をいつも待っていたように思います。

新しい恋も始まりましたが、大バカ者だった僕は
その頃に出会った彼女たちに、現在になって心から
お詫びしたい気持ちで一杯です。
心の中には、別れてしまった"彼女"がずっと残っていましたから、
当時も、そんな自分に罪悪感を感じて自己嫌悪になっていました。
情けない、本当に最低のオトコだったと思います。

そんな3年を過ごした後に、ロンドンの小さいキッチンで
その彼女と過ごす、こんな時間があるとは予期していませんでしたし、
僕の腕の中に身を預けて、窓の外を眺めながらコーヒーを飲んでいる
彼女の横顔が、こんなに愛しかったんだという事が少し意外でした。

何故なら、僕は、別れた彼女の"亡霊"にずっと恋をしていたんだと
この時になって気付いたからです。





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LONDON DAYS .5
2007-05-23-Wed  CATEGORY: 過ぎた日の恋
到着当初は、リバプールまでの国内旅行なども計画していたのですが、
ロンドンの街を時間をかけて楽しみたいという、お互いの新たな希望から、
"次回に延期"しよう、ということになっていたんです。

昼は、アンティーク・マーケットやセレクトショップを廻ったり、
街並みを写真に撮りながら散歩をして、公園でリスにビスケットを与えたり。
予定を建てない、贅沢な時間を過ごしていたように思います。
夕方頃にアパートへ帰る途中には、スーパーに寄って食材を買い、
一緒に料理を作って、ゆっくり食事をしたりね。

ロニー・スコッツなどのジャズクラブや劇場、ライブハウスなどで夜を楽しみ、
赤いバス"ダブル・デッカー"に乗って帰ると、音楽を聴きながら語り合い、
1つのベッドで抱き合って眠りました。
朝になると、小さいキッチンで簡単な食事を作り、
寄り添って、窓の外の景色を眺めながらコーヒーを飲み
「今日はどこ行こうか?」などと話していたのを覚えています。

二人で、こんなふうに過ごす時間が、
これほど暖かく、幸せなものだという事を忘れていたね。と
お互いの体温が感じられる距離で確認しながら、
一日の予定を建てていました。
3年前に止まった時計が、再び動き出そうとしていたのかもしれません。

窓の外は、薄く霧のかかるグレイ色をした秋の空が広がり、
レンガが所々黒く煤けている煙突の向こうで
鉄道の警笛が時々聞こえていたのを覚えています。





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ほほぅ・・ミラw
2007-05-22-Tue  CATEGORY: 現在・これから
昨夜、遅くに家に帰ると、
パートナーが何かのテレビを見ながらドタバタやってまして。
遂に今季のタイガースの弱さに、ヤツもとうとうキレ始めたか?と思い
何してんの?こんな時間に、と聞くと、
「遂に手に入れた」と。

画面を見ると、短パン&タンクトップな黒人のオッチャンが
大勢を引き連れて「サークル!!サークル!!」と腕をグルグル振り回していて。
そう、あの "ビリーズ・ブートキャンプ" だったんです。

どうやら入手したのは「基礎ストレッチ編」だとか。
僕は少し飲んで帰ってましたし、クタクタだったので静観の構えで
様子を伺っていたのですが・・・
あれ、「基礎」どころの騒ぎじゃないですよw

次第にレベルアップして、身体に効くトレーニングになるらしいのですが、
あれで基礎なら、この先スゴイ結果が待ってそうです。
聞くと、2週間有れば完全に腹筋が"割れ"て
彼女曰く、2週間後に自分はミラ・ジョボヴィッチになっているとのこと。

今夜もグルグル回してましたが、
多分、ヤツは3日(←明日)で飽きるでしょう。
けど心意気と理想は大事。

ビリー・ブランクス 51歳
予想以上に笑えます。





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LONDON DAYS .4
2007-05-20-Sun  CATEGORY: 過ぎた日の恋
もう10年以上前の事ですが、あの頃の自分に起きた事を
出来る限り正確に、「一度思い返してみたい」と長い間考えていたので、
今回、当時の事を書きながら、記憶を辿ることが面白いです。

いろんな事を忘れてしまって、きっと断片的にしか思い出せないかもな。と
当初は考えていたのですが、現地で買った地図を広げたり、
よく飲んでいたジンの香りや、あの頃聴いていた曲なんかを流すと、
当時の光景が広がっていきますね。


彼女が住んでいるアパートメントは、ロンドンの中心地から
バスで約20分ほどの距離にある、閑静な住宅街の中にありました。
建物の3階部分が、彼女の使用している部屋になっていて、
白いドアの部屋が2つと、バスルーム、小さなキッチンが付いていました。

古い電気メーターにコインを一枚入れると、電気が使えるようになり
カチャと音をたてて戻ってくるそのコインを、再びメーターの上に
置いておくようなタイプの、時代を感じる部屋です。
ただ、白を基調とした壁やドア、家具なども綺麗で、
年代の割りには、快適で趣向ある"いい部屋"でした。

昼も近くなり、空腹だった僕達は、
「近くのスーパーに買出しに行こう」と、すぐに外出。
カムデン・タウンでランチを食べ、 Sainsbury's というスーパーで
食材などを買い込み、一度アパートに戻ってから
再び、ロンドン中心地に出掛けました。

レスター・スクェア近くにある、初日と同じカフェでコーヒーを飲み、
ミュージカルのチケットを予約に、劇場に向かっていたときのこと。
いつのまにか、手を繋いで歩いていると、

「なんだか、ロンドンでこうして一緒に歩いてるなんて信じられへんね」
「手繋いでるだけでも、私達の今までを考えたら不思議ね」

彼女が微笑みながら言いました。

僕は「そうか?」と、あくまでそっけない振りをしていましたが、
急に照れくさく、嬉しくなり。
表情を崩さないように、遠くを見ていました。





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LONDON DAYS .3
2007-05-19-Sat  CATEGORY: 過ぎた日の恋
別れた日から3年の間に、お互いに起きた出来事などを
改めて話し合ったのは初めての事でした。
ですが、まだ彼女に思いを残していた僕は
自分の事は、全てまで話せなかったんです。

3日目の朝、泊まっていたB&Bをチェックアウトして
それ以降は、彼女が住むアパートメントに移ることになりました。

実はロンドンに来る以前、「ウチに泊まれば?」と彼女は言っていたのですが、
その時僕は、「そりゃちょっとマズイな」と返事し、
彼女に宿泊施設の予約を頼んだんです。

何故なら僕は、彼女に未練が有りましたから。
やはり、マズイと考えたんでしょうね。
何がマズかったのか?
多分、彼女は解っていたはずです。

それなのに、一晩、様々な事を話し合ったことで、
二人の距離が縮まったと感じたのか、それとも
お互い"また一緒に居る事"が自然だと考えたのか。
朝になると、まるで当たり前の様にスーツケースを運び出して
一緒にバスに乗り、彼女の住む街へと向かいました。

幼い頃に絵本で見て、何度も絵に描いたことのある
赤くて古いタイプの、ロンドンの2階建てバス "ダブル・デッカー" に、
そんな状況で乗っている自分を、不思議に感じていました。





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LONDON DAYS .2
2007-05-17-Thu  CATEGORY: 過ぎた日の恋
朝、まだ薄暗い時間に目が覚めたので、
10月の肌寒いロンドン市内を、カメラを持って散歩してみました。
方角も怪しく、道順と風景だけを記憶しながら歩いていると
"ハイドパーク"まで来ていました。
ベンチに座り、これから彼女と過ごせる事を考えてみると、
到着した前日の高揚感は、まだ続いていて
僕はただ子供のように、多分かなり浮かれていましたね。

「まずは一緒に行きたい」と、彼女のお気に入りの場所をいくつか巡りました。
東ヨーロッパ風の怪しげなカフェ、アンティークのビーズを揃えた雑貨屋、
ポールスミスの本店などがある、コベントリー・ガーデン。
ピカデリー・サーカス近くにあるチャイニーズ・レストランの飲茶でランチを食べ、
オックスフォードを歩き、ビッグベンを見て改めて歴史を感じ、
鳩の群れが集まるテムズ川の川岸を散歩して
タワーブリッジの下辺りまで来ると、ベンチに腰掛け
対岸を行く人々を眺めながら、他愛も無い話をしていました。
夜は宿の近くの、小さいトラットリアでゆっくりと食事をしたのですが、
店主がマーチン・スコセッシそっくりだったのを覚えています。

その夜、彼女は僕が宿泊している部屋に泊まりました。
ただ、インスタントコーヒーを飲みながら、
いろんな事を一晩中話していたんです。
現在のこと、過去のこと、将来のこと、仕事や友人のこと。
3年前の別れる日に、喫茶店で話したような内容でした。

「別れるかどうかを考える一週間に、お互い何を考えてたのか?」
という問いで、当時の彼女の気持ちを3年経って初めて知りました。
だけど僕は、自分が思っていた事を言わなかったんだ。
ずっと彼女を想ってたから、言えなかったんだと思います。

通り向こうの建物の部屋に飾られていた、ネオンライトが
ずっと点滅していたのを眺めながら話していたことを覚えています。





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LONDON DAYS .1
2007-05-15-Tue  CATEGORY: 過ぎた日の恋
ロンドンに到着した当日は、彼女が予約してくれていた
B&Bに荷物を置き、少し散歩してからカフェで滞在中の予定を話しました。
どうやら彼女は、いろいろとスケジュールを組んでくれているようで
「明日は・・・で、明後日からは・・・、それから・・・」と、嬉しそうに
プランを話してくれていました。

「じゃあ、明日の朝10時に迎えに来るから」と言い残して
地下鉄に乗って帰る彼女を見送った後、しばらく通りを散策してから
ロンドン市内の地図を購入し、地下鉄とバスの1ウィークパスを入手。
道を尋ねながらソーホーまで歩き、いかにも古そうな
イングリッシュ・パブに入って、TVでサッカーを観ながら
ギネスとジン・トニックを飲んだのを覚えています。

夜も深くなり少し警戒心を持ちながら、それでも明日から始まる
ロンドンでの休日を考えて、来る以前に想像していたよりも遥かに
高揚している気持ちを抱えながら宿に帰ると、
いつも悩まされる時差ボケを全く感じること無く、
窓から見える通り向かいの古い建物を眺ているうちに
少し冷たい秋風に撫でられながら眠っていました。

もしかすると僕の20代でも、
結構最もワクワクした夜だったかもしれないですね。





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信頼関係
2007-05-14-Mon  CATEGORY: 現在・これから
築くのは難し、壊すのは簡単・・・  なのかなぁ。
信頼とまで呼べる関係を創っていたのなら
そんなに簡単には、それを放棄出来ないだろうし。
壊した側にも理由が有り、呵責があり、葛藤があったはず。
それを責める事は、果たしてどうなのだろう?

もし自分にとっての大切な人や物など対して、
傷付けるような行為が有れば、許さないだろうと思う。
だが、直接自分への背信に対しては、判断が難しいね。

相手本人の未来を考えれば、追及するべきなのか・・・
正解は何だろう。と、迷う事もあり。





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再会。2
2007-05-12-Sat  CATEGORY: 過ぎた日の恋
気持ちは昂ぶっていました。
気持ちを残したままだった彼女と一緒に居ること、
「ロンドンにおいでよ」の一言で、飛んで来ている自分にも
自分自身、「やってもうた・・・」感を少しばかり感じながら。

別れてから3年を過ぎて、二人が会うことを
これほどお互いが楽しみにしていた事は無かったし、
少なくとも僕は"まだ好きだった"ろうしね。
それにただ単純に、
初めてのロンドンに"オノボリ"状態だったのかもしれませんね。

元々、ブリティッシュ・ロックが好きだったし、
ロンドンのファッションや文化にも興味は有ったから、
いつかは訪れたいと思う場所だったんです。
だけど彼女がロンドンに行ってしまったことで、僕の中では
ある意味"遠い国"になってしまっていた
んですよね。
別れた人が住んでる所には、それが例え同じ町内でも行きにくいものでしょ。

「昨日から少し暖かいけど、夜はスゴク寒いのよ」
ヒースローから市内に向かう電車の中で、そんな会話をしていることが
かなり照れくさかったのを覚えています。
「本当に来てくれたのね」と、彼女は嬉しそうに微笑んでいました。





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再会。
2007-05-10-Thu  CATEGORY: 過ぎた日の恋
牧場らしいところに、牛をたくさん放牧している様子を眺めていると、
もうロンドン・ヒースロー空港は近くなっていました。
到着したのは、"Smokey London"の名の通り、
霧のかかった夕方4時頃だったように覚えています。
時差も感じないほど、気持ちが高まっていましたよ。
あと数分で彼女に会える、この空港に彼女が居るのだと考えると、
機内で思案していたことなど、既に忘れていたんだろうね。

入国審査場で足止めを食らい、ようやく到着ロビーに出ると
栗色のショートヘアにした彼女が、
「もう、遅いよ」と言って笑いながら駆け寄って来ました。
10ヶ月振りの再会でした。

お互いを知りすぎている間柄で、彼女がロンドンに来て以来
あんなに頻繁に連絡を取るようになっていたにも関わらず、
僕は、なんだか恥ずかしくてね。
「元気か?」とか、サブイ事を言ったように思います。
あれほど機内で、最初にどんな言葉を交わそうか・・・
などと考えていたのにね。

まだ惚れていたんだろうなぁ。
それにしても、姿を見て、それだけでK.Oってねぇ。





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イギリスへ
2007-05-08-Tue  CATEGORY: 過ぎた日の恋
9月になった頃、「こちらに来ませんか?」という手紙が届いて、確かに迷いました。
今更になって、ロンドンまで会いに行くとするならば、
その後に自分の気持ちがどうなるのか、十分に予想が出来たしね。
それでも会いに行こうとするのか、葛藤しましたよ。

結局、それは"若さ"なのか、まだ残っていた"未練"という気持ちなのか、
仕事の休暇を手続きすると、「10月の前半にそっち行くよ」と彼女に電話をしました。

 「エーッ、ホントに来るの?うれしい!!」
彼女は声を弾ませて嬉しそうに言っていました。

何故そんなに喜ぶのか、その時は解らなかったんです。
異国で心寂しいのか、友人として歓迎してくれているからなのか。
"友人"になれると思っているのだろうか?いや、まさかそんな事は・・・
とにかく、その時は、もうそんな事はどうでも良かったんだろうと思います。

14時間のフライト中いろんな事を考えました。
3年前に"姿から目を背けたまま"別れた時を軸にして、
それまでの事と、それからの事。
3年間の間には、もう顔も見たくないと、お互いが感じた時期も有りました。
それでも、僕はずっと彼女との恋を引き摺っていたのも事実ですしね。


果たして自分は彼女に会って、どんな表情で、何の言葉を交わして、
一体何をするんだろう・・・

窓の外は真っ暗で、多分ロシアの上辺りか、所々で油田からの炎が見えていましたよ。





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国際郵便と夜更けの電話
2007-05-05-Sat  CATEGORY: 過ぎた日の恋
彼女がロンドンに発って、春が来て夏を迎えた頃。
当時まだEメールという手段が無かったので、
連絡をする時は、こちらの朝方に電話で5〜6分程度話すか、
あとは"手紙"だった。

当時、航空便で送っても1週間程度かかっていたから、
届くのが待ち遠しくてね。
1ヶ月に1通ぐらいのやりとりをしていたかなぁ。
いつの間にか僕と彼女は、別れて以来
最も多く連絡を取り合うようになり、
ようやく友人としての関係を築きつつあったんだ。

ロンドンという街が自分の肌に合い、
毎日、街や人に刺激を受けている事や
言葉がうまく通じずに、悔しい思いをした事、
スイスやフランス、ポーランドから留学に来ている友人が
出来たことなどを知らせてくれたよ。

僕も、仕事で新しい局面を迎えたことや
将来の夢や希望などを書いたと思います。
彼女は、そんなやり取りが「嬉しい」と、朝方の電話で言ってました。

そして9月が過ぎた頃に、届いた手紙にこう書いていたんだ。

「ロンドンに私が居るうちに、こちらに遊びに来ない?
 ここには紹介したい友達や一緒に歩きたい街並みがあります」





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彼と、彼女たちの笑顔
2007-05-02-Wed  CATEGORY: 偉大なる仲間
先日28日の夜、サラリーマン時代に部下だった夫妻が企画主催した
パーティに招待されて、久し振りに地元に帰ってました。
約70名ほど集まった賑やかなもので、本当に楽しい夜でしたよ。

どうも僕が参加することは、出席者に内緒だったらしく、
駅に到着すると、車が迎えに来てくれており、
スタートから1時間ほど遅れて僕が店内のドアを開けると、
音楽が止まって、ピンスポにピカーンと照らされ、
えっ?何事?と思ってると

「ウォォォぉぉぉ!」「ギャァぁぁぁぁ!」と奇声?歓声が。
見知った連中の笑顔が、並んでいました。

彼等には、僕の出席がサプライズ。
僕には、そんな仕掛けがサプライズ。

プロデューサーである夫妻に見事に、驚かされましたw
おまけに僕とパートナーにとっては、嬉しい演出も用意してくれていて。
いつも思う事ですが、仲間ってのは暖かくて有り難い存在です。

僕と杯を合わせてゲラゲラ笑ってる彼も、
仕事の話を打ち明けに来る彼も、
隣に来て微笑んでいる彼女も、
彼等の眼差しや、元気そうですねと握手をする手が
嬉しくもあり、本当に懐かしくて。

3次会の居酒屋で、『遊びきって』満足そうな彼等の顔を眺めていると、
ちょっと涙が出そうになっちゃいました。
彼等の上司だった頃に、僕は彼等に十分な事をしてあげられていたのだろうか?
彼等の苦悩を理解して、一緒に解決を目指せていたのだろうか?

もう明るくなり始め、解散する時に
「わざわざ帰ってきてくれて有難うございました」と。

とんでもない。
御礼を言いたいのは僕の方です。
本当に"気持ちのいい連中"との夜でした。


本日、その夫妻が大阪へ遊びに来ていたので、夕方前に合流。
昔、同じ部署で共に仕事をした、愛すべき"下戸"な彼はアイスコーヒーで、
20歳の頃から知っていて、今や美しい大人の女性になった彼女はビールで、
パーティの御礼と、彼等を労って乾杯しました。

奥様の買い物袋を両手に持って(持たされてw)いた彼も
「さぁ、明日もお買い物」と笑っていた彼女も、
最高の笑顔を見せてくれました。

自分は本当に「人」に恵まれているなと、心から実感しました。





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ちゅら島
2007-05-01-Tue  CATEGORY: 思い出したこと
さっきBSでちらっと映ってたんだけど、
沖縄の石垣島からフェリーに乗って30分ほどの「竹富島」は、
いろんなメディアで今や有名になっていますが、
時間がゆっくり流れる、本当の「ちゅら島」でした。
初めて訪れたのは、97年から98年にかけての年末年始のことです
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