そろそろ、過ぎた日の恋についても『何か思い出して』みようかなという。三十代、自省の日々とこれからの事。
何かを見ると何かを思い出す
LONDON DAYS .9
2007-06-01-Fri  CATEGORY: 過ぎた日の恋
帰国する2日前の夜、初日と同じイタリアンで食事をして
目的もなくブラブラと散歩しながら過ごしていました。
石畳で出来た舗道を歩いていると、ふと彼女が
「あさって、帰っちゃうんだね」と。

二人の間に、会話が途絶えてしまいました。
お互いに解っていたのだと思います。
現在の、この関係は
きっと今だけのものだと。

アパートに帰るために、いつもの赤いダブル・デッカーに乗り込み、
彼女は僕の肩に寄り掛かるようにして眠っています。
首を傾けると、彼女の髪を頬で感じて、
僕は外の動く景色を見ながら、考えていました。

こんな関係に戻れることを、期待していた訳でも無かったし
どちらかと云えば、「戻りたくない」と考えていました。
離れてしまった恋が、二度と元の様になれないのなら、
彼女を想っていても、気持ちは隠していたいと。
けど、いまこの瞬間に彼女は隣で眠っていて
僕と一緒にバスに乗り、同じ場所に帰ろうとしている。
帰ったら、またコーヒーを飲み、多分お互いを抱き締めながら
一緒に眠って、朝を迎えるんだろう。
ただ明後日になって僕が日本に帰れば、お互いにまた日常が始まって、
二人の心が離れていた3年間と同じ毎日が戻ってくる。
それはもう、続きの無い儚い現実なのだと。

帰りのバスの車内。隣で彼女は眠っています。

二人で過ごしたロンドンでの出来事を思い返すと
彼女と、そしてもう戻れないこの数日間が愛しくて。
ただ、避けられない現実に
堪らない寂しさを感じていました。

窓の外は、街路樹を渡して飾り付けられた
ネオンロープが薄暗く灯っていました。
あの時の感情、情景、漂う空気感は
多分忘れられないと思います。





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コメント

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とうとう・・・
コメントakane | URL | 2007-06-03-Sun 17:49 [EDIT]
とうとう別れの時間になりつつありますね・・・

辛い・・・

でも彼女さんはなぜ別れたritornoさんをロンドンに呼んだのでしょうか??
彼女さんも戻れないと思いながらも、さみしい思いをしていたんでしょうか??

・・・それだったらなんだかずるいです。

クライマックスがさらに切なくなりそうな予感です・・・。
akaneさん。
コメントritorno | URL | 2007-06-04-Mon 00:28 [EDIT]
彼女が自分を呼んだのは、ただ友人としてだったと思います。
お互いに全く予想していない状況になってしまった
と言うほうが正しいかも。

このバスに乗っていた時のことは
現在になって思い出しても
胸がアツくなります。
自分の中では、ある意味での
ターングポイントだったかもしれないですね。

akaneさんは優しいね。
貴方はきっと幸せになれますよ。
ちりさん。
コメントritorno | URL | 2007-06-04-Mon 00:32 [EDIT]
覚えていますよ、
自分の場合は"音"と"匂い"が
記憶の深くに残っていますね。
しかし貴方は鋭いw

つづきは、貴方のBで。
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